住まい手の声
好きを集めて楽しむくらし
長岡の利便性のよい立地に、賃貸併用の住宅を計画されたC様。
大きな窓から明るい光が差し込む2階リビングのワンフロアのお住まいは、間仕切りのない子供室や広いワークスペース、家事導線のよい間取りが特徴的。素材や色の組み合わせにもこだわり、住まい手のセンスが光る仕上がりとなりました。
お住まいになられてから約3カ月、奥様に新しい家での暮らしや家づくりについて、お話を聞かせていただきました。
家づくりをはじめたきっかけや弊社にお話をいただくまでの経緯をお聞かせください。
C様: 私は小さい頃からものづくりが好きだったのですが、結婚を機に特に子供のものをよく作るようになり、布や木を使った作品づくりを日頃からしていました。そこからアトリエとご縁が生まれたのが小出建設さんを知ったきっかけです。
主人が新しい場所・新しい物事へ挑戦するのが好きなこともあり、実は当初、一か所に留まって家を持つことを私達夫婦はあまり思い描いていませんでした。ただ主人が賃貸の経営に興味を持っていた関係で小出さんに土地や賃貸物件の相談をしたことがあり、せっかくなら住宅を賃貸併用にしようと話を進めることになりました。
家づくりにあたり、特に叶えたかったのはどんなことでしたか。
C様: キッチン・ダイニングとリビングを分けたかったこと、またキッチンから水回りの導線の使いやすさに特にこだわりがありました。以前の住まいは一間のLDKに対面キッチンがある間取りでしたが、家族が賑やかにしている時に家事に集中しにくいことや、物を取る時にキッチンに回り込む動作が使いにくく思っていました。
デザインの面でも、無垢の木と無機質な素材の組み合わせ、色は黒やグレーにまとめてナチュラルにしすぎないイメージを当初から具体的に思い描いていました。
実際に、キッチンからリビングが少し離れ、水回りへは短い導線でつながる間取りとなりましたが、使い勝手はいかがですか。また、2階のワンフロアが住居となった住まいの形についてはいかがでしょうか。
C様: リビングとキッチンに程よく距離があるので、子供達を見つつもキッチンでは自分の時間が持てますし、ダイニングと収納の位置関係も使い勝手がいいです。洗面・洗濯室と併せてキッチン周りで家事が完結するのもいいですね。
洗面のデザインや、一目惚れして一部に使った「SOLIDO」の面材、目地のデザインにこだわったフロアタイルなど、迷いつつも一つずつ選んで決めたものもお気に入りになっています。
住居がワンフロアということについては、ワンフロア最高!という思いです(笑) 以前住んでいた住まいでは2階が使わないスペースになりがちで、今の方が家全体を有効に使えて広がりを感じます。日当りや風通しもとてもよく気持ちよく過ごせています。
子供室を仕切らず一間にし、ワークスペースを広くした間取りについてはいかがですか。
C様: 以前から主人も子供はどんどん外の世界へ出ていって欲しいという考えだったので、子供部屋を各々に作ることはもともと考えていませんでした。実際広いワークスペースでは息子がパソコンを使う隣で娘がお絵かきしたりと子供達も自由に過ごしていますし、将来の家族の変化を考えるとフレキシブルに使えていいと思っています。
C様のお住まいに今日伺い、あらためてインテリアや小物の飾り方なども素敵に感じています。暮らし方のコツなどはあるのでしょうか。
C様: 数年前に整理収納アドバイザーの資格を取り、それをきっかけに不要なものは捨てて物の置き場所を決めるようになり、物の持ち方が変わりました。家づくりにあたっても家電などの寸法は事前に書き出して置き場所をお願いしたので、思い通りの使い勝手が叶いました。
デザインの面では当初持っていたイメージを曲げずに全体をまとめたことがよかったのだと思います。
今回はご自身のDIYで一部の壁を仕上げておられますが、実際に壁を塗ってみていかがでしたか。
C様: すごく大変でした…!塗る作業そのものよりその前の養生が…。でも以前から左官に興味があり、職人さんの鏝使いを見ながらやってみたいと思っていたので、塗る作業は楽しく意外と短時間でできたんですよ。
家づくりにあたって思い描いていたことは実現できたでしょうか。また、これから家を建てる方にアドバイスするならどんなことがありますか。
C様: 思い描いていたことは本当に要望通りに叶えていただいたと感じています。今の家に住んでからは、グリーンを飾って楽しんだり、仕舞ったままになっていたガラスの器を出したり、以前はどうせやっても映えないからいいやと諦めていたことを楽しめるようになっています。
アドバイスというと、収納棚の寸法などを考えきれずに「あともう少しでブーツがぴったり納まったなあ」というような点は少し残ったので、事前に持ち物を把握してよく考えるのは大切だとあらためて思いました。主人からは、もし我が家を見たいという方がいたらぜひと伝えておいて!と聞いています(笑)
◆取材を終えて
C様の家づくりの過程では、ご自身もものづくりが得意な奥様から私達がアイディアや気づきをいただくこともたくさんありました。取材後にも「あらためて考えてみると、朝起きて光を家に入れる、丁寧にコーヒーを入れる、植物を育てたり掃除をして家を綺麗にしたりする、そういう一つ一つを楽しんで丁寧に暮らせるようになった」というなんとも嬉しい言葉をいただきました。
C様と一緒に家づくりをさせていただいたことへ、あらためてこの場で感謝申し上げます。