住まい手の声
ここに、暮らす。
性能から考え建てた家
利便性のよい立地ながら、目の前には田んぼが広がり、のびのびとした風景を見渡せる燕市の土地にお住まいを計画された N 様ご夫妻。
完成したのは大屋根に杉板張りの壁、大きな台形窓が目を引く個性ある形の住まいです。家の内は高い勾配天井で1階と2階がつながる開放的な空間。UA 値 0.31の高断熱に床下エアコンでの暖房と、空間の広がりと快適さを両立させる高い性能にもこだわりました。
お引き渡しから一年ほどが経つ秋の日。ご夫妻と 3 人のお子様、2匹の猫ちゃんの暮らすお住まいを取材させていただきました。
家づくりを具体的に考え始めたきっかけや時期について、お聞かせいただけますか。
ご主人: 私達は二人とも元々県外の出身で、子供の頃からお互いをよく知っている幼馴染だったんです。
まだ学生だった頃に東日本大震災が起こり、その後、妻が新潟に暮らすことになりました。
それから何年かして私もこちらで働くようになり、一緒に暮らす中で「家づくりをどうしようか」と考え始めたことは以前にもあったんです。ただ、いつか地元に戻るという選択肢もやはり何度も考えて踏み切れずにいたのですが、こちらで仕事を続けていこうとあらためて思いが固まり、3年ほど前から具体的に家を建てることを検討し始めました。
そのようなご経験があってこちらで暮らすことを決められたのですね。
一つの大切な決断を私共にお任せくださったのだとあらためて有難く、背筋の伸びる思いがします。
実際に家を建てることを決めてから、住宅会社はどのように探されたのでしょうか。
ご主人: 私の実家が太陽熱を利用して家全体を冷暖房する仕組みを取り入れた家でしたので、冬暖かく、夏は涼しく快適に暮らせることが当たり前の環境で過ごしてきました。そのため自分達の家を持つにあたっても断熱・気密の性能が高く、快適な家にしたいという思いが自然と前提になっていました。
当初は小屋裏にエアコンを設置する方式を検討して、実際に相談もしていたのですが、機械が大型になる点などが気になっていろいろ調べているうちに「通常のエアコン一台で家を温める方法がよりよいのでは」と考えるようになったんです。そこで性能と暖房方法をポイントに住宅会社を探し、知った一つが小出建設さんでした。
まず家の性能に重点を置いての家づくりだったのですね。性能に力を入れている会社が他にもある中で、弊社にお話をいただいた経緯についてもお聞かせいただけますか。
ご夫妻: 資料を取り寄せた後自分達の予算を踏まえて問い合わせをし、希望に合う会社を絞っていきました。
家を建てるにあたり土地探しも必要だったので、その点も一緒に投げかけていたのですが、こちらの土地を紹介してくださったのが小出建設さんだったんです。土地探しはタイミングも重要で早い者勝ちのようなところがある中、提案いただいたことで「おすすめしてくれるのならこの土地がいいんじゃないか」と心が決まり、家も含めて小出建設さんにお願いする決め手になりました。
問合せをした際に誠実に、親切に対応していただいたことも、お任せしたいと思った理由です。
家づくりにあたりご要望されていたのはどんなことでしたか。
キッチン周りの回遊できる動線や和室など、間取りにも特徴の多いお住まいですが、こういった点は当初から具体的にご希望されていたのでしょうか。
ご主人: 要望としてお伝えしていたのは、和室を作りたいことや吹抜けで明るい家にしたいこと、必要な部屋の数など、どちらかと言うと大まかな点で、具体的な間取りや家の形、素材などについてはお任せして提案いただいたところが大きいです。
そこからキッチンの並びや2階の間取りなど細かな点をリクエストして、今の形が出来上がりました。
奥様: 実際に住んでみると、ダイニングからキッチン、その隣の収納へ直線ですぐに行き来できるレイアウトがとても使いやすいですし、収納もたくさん作ってもらったのだなとあらためて感じます。
キッチンに組み込んだ大型の食洗機も、後片付けの時にこれがあると思えるだけでとても気持ちが楽でいいですね。
お住まいになって約1年、冬や夏を実際にこの家で過ごされて、性能面での体感はいかがでしょうか。
ご主人: 冬は床下エアコン1台で家全体がよく温まったので、アパートの頃には買いに行くのが大変だった灯油を冬の間一度も用意せずに過ごすことができて、家の性能の高さを実感していました。
朝起きた時にも寒くないので、すっきり起きられて体も楽に感じますね。
奥様: 子供部屋で2段べッドを使っているので、夏は上の段がさすがに少し暑いかと心配していたのですが、サーキュレーターや部屋間のファンも使いながら、夏もエアコン1台でしっかり涼しく過ごすことができました。
住まいについて普段感じておられることや、気に入っている点などをぜひお聞かせいただいてもよいでしょうか。
奥様: アパートからこちらへ移り暮らしが大きく変化しました。子供たちが元気な声を出しても周りへの音を気にせず過ごせる点はやっぱりとてもいいなと感じます。
この家では台形の大きい窓が気に入っていて、家の中にいても明るく、閉塞感なく過ごせることもいいですね。窓から月が見えることもあって、そんな様子をよく眺めています。
南の窓辺の腰掛けのところは陽がよく当たって気持ち良い場所なんですが、猫たちの居場所になっているんですよ。
ご主人: 引っ越して約1年が経ち、ようやく暮らしが落ち着いてきたように感じます。
私は玄関から入って廊下、キッチンと続く天井の低い部分を抜けて、その先に開放的な空間が広がる感じがとても好きです。
粟ヶ岳や守門岳まで山並みが見渡せる東側の眺めがとてもよく、2階の窓からは弥彦山も少し見えて、そんな風景をいつも嬉しく見ています。
◆取材を終えて
奥様がお好きで庭木に選ばれたという金木犀が満開になり、秋を感じるよい香りに包まれていた取材の日。お子様たちにハロウィンの仮装を見せてもらったり、当日は姿を隠していた猫ちゃんの普段の過ごし方を教えてもらったりと、賑やかで楽しい時間にたくさん笑顔をいただきました。
この土地に家を建て暮らしていこうと決められたお二人のお話を伺いながら、家に携わる仕事を通じて住まい手の方の人生に少し関わらせていただいているのだとあらためて感じています。
N 様と一緒に家づくりをさせていただきましたこと、心より御礼申し上げます。この度は取材にご協力いただき、ありがとうございました!