2021年12月18日(土)
キッチンのいろいろ その2
以前にもキッチンのレイアウトのバリエーションをご紹介したことがありましたが(▶キッチンの間取りいろいろ)、それから時間が経ち新たな施工事例が増えてきましたので、特徴あるキッチンやそのレイアウトをあらためてご紹介いたします!
■壁側にキッチンがあるレイアウト
キッチンを壁側に、ダイニングを囲むように収納を部屋の両脇に配置したレイアウト。
ダイニングテーブルから立ち上がるとすぐ収納に手が届くので、調理をしている間に他の人が食卓の準備をする、食事中にカトラリーを追加で取り出す、などの場面でもぱっと動作が出来ます。
ちなみに冷蔵庫スペースの隣に、ゴミ箱を置いて使える足下の空きスペースがあります。
リビング側からキッチン全体が見渡せるレイアウトなので、やや隠れた位置にこういったスペースがあると嬉しいですね!
■壁付けキッチン+ダイニングとの間にカウンター
こちらもキッチンが壁側にあるレイアウトです。
外の景色の良さを活かし、キッチンに立ちながら窓の外を眺められる配置に。
ダイニングとの間にカウンターを設けて、レンジなど家電類をこちらに置けるようにしました。
カウンターに高さがあるのでリビング・ダイニング側から見た時にキッチンの作業台が見えにくくなり、何かと物が多くなりがちな作業スペースをほどよく隠す役割もしています。
■フラット対面キッチン
対面キッチンの場合、キッチンの手元を隠すかオープンにするかは住まい手の方のお好みが分かれるところですが、立ち上がりのないフラット対面の事例を2つご紹介します。
ステンレス×木で造作したフラットな対面キッチン。
キッチン背面の収納はお気に入りの器を飾って楽しめるようなオープン棚を広く取り、壁の白に木の色が映えるようなシンプルなデザインです。
キッチン本体は奥行を深めに作り、カウンター下にダイニング側から使える収納を備えています。
同じく造作のフラット対面キッチンです。
テーブルをキッチンに寄せても離しても使えるようにというご要望から、カウンター下のダイニング側には収納を設けず、その分キッチンの奥行きも少し浅めに製作。
より木質感の強い面材を使い、その点でもまた先ほどのキッチンと違った雰囲気です。
フラット対面型は、メーカー製のキッチンでは奥行の展開が限られていたり上位機種にしか品揃えがなかったりと選定が難しい面があるのですが、造作キッチンで対応することで空間にぴったり合わせて納めることが可能です。
現在の住宅ではどちらかと言うと壁付けよりも対面キッチンの間取りが多くなっているように思いますが、壁付けのレイアウトはキッチン~ダイニングのスペースが比較的コンパクトに納まり、空間を効率的に使えるメリットもあります。
さまざまなバリエーションが考えられるキッチンのレイアウト。それぞれの方の暮らしや住まいのサイズに合わせて、ぴったりのキッチンをご提案できたらと考えています!
/hasegawa