2023年10月13日(金)
家族の距離感を大切に暮らす、大屋根の家
9月に長岡市にて竣工を迎えたお住まいをご紹介します。
ご実家のゆったりと広い敷地内に、新たにお住まいを計画。周囲の堅牢な造りの板塀は元々のご実家のものを残しております。
のびのびとした大屋根に、ガルバリウムと板張りの組み合わせが特徴の外観。
日当たりや暮らし方を検討した上で、主な開口部は通り側に向けて配置しています。
ご実家の敷地内でもう一棟新たにお住まいを計画されるケースは珍しくありませんが、ご家族の生活時間の違い、敷地の条件や方角、ご家族同士がどんな距離感での暮らしを望むかなど、思いは様々。正しい答えはなく、その時々、それぞれの方の暮らしに沿う住まいの形を検討します。
天井の高さに変化をつけたLDK。ダイニング部分は天井を高く、キッチンの上は少し低めに、抑揚ある空間です。
ダイニングの隣に配置した、間仕切り可能なキッズルームもこちらのお住まいの大きな特徴。
3枚の引戸を開ければLDKと一体に、閉めれば独立した部屋に。
ダイニングからキッズルームへ高い天井が一体で続いているので、建具を閉めても上部の壁や天井に光が反射し、家の奥まで明るい光が届きます。
キッチンとダイニングは配膳の動作がスムーズな横並びのレイアウト、キッチンは作業しながらLDKの他の場所にも目が届く対面レイアウトです。
キッチンの隣(写真手前)、少し見えにくい場所に冷蔵庫のスペースと、パントリー兼デスクを備えました。
さらにこの手前にランドリルームが続くので、調理や洗濯といった毎日の家事を一直線の短い動線上で行うことができます。
キッチンとリビングの間の収納棚は比較的高さがあるので、リビングに人を招きたい時なども、何かと物が多くなりがちな調理台部分が隠れ、すっきりと見せることができます。
玄関のすぐ近くには、お出かけの際にさっと上着を掛けたり取ったりできるコート掛けも。
性能面では、HEAT20 G2を大きく上回るUA値=0.27の高い断熱性能。
また完成時C値の測定結果は0.2。弊社標準でC値=0.5以上としておりますが、常にこれを上回るだけでなく、現在完成時点での測定で0.3以下と、C値も非常に高い水準に安定しております。
ご実家の広い敷地を活かし、ご家族が近い距離で安心して暮らせるように、またその中でそれぞれにプライベートな時間を過ごすことも大切に計画したお住まい。
O様、この度の竣工誠におめでとうございます!
hasegawa